Blog by 大貫憲章

Kenrocks Nite Ver.2<ニホンのロック・ストリーム1960年代編>

Kenrocks Nite Ver.2<ニホンのロック・ストリーム1960年代編> 5.25 OA

 みなさんこんばんは。大貫です、カッチンです。5月の放送も今夜でおしまいですが、皆さんはお変わりないですか?自分は残念なことに先週からの風邪で今なお喉がイマイチ。お聞き苦しいこともあるかもですが、ご勘弁くださいませ。しかし、若い頃は風邪なんてすぐ回復したけど、このトシになると回復が遅いわ。熱はないのに咳や痰がしつこくて。。汚い話はこれくらいで今夜ですが、大貫は日本のロックの歴史というところを60年代に絞ってチェックしようと。要はビートルズの登場と来日が与えたもの。そんな感じです。ではまずはそのビートルズから。

M-1 A Hard Day's Night / The Beatles
2’27”完「A Hard Day's Night 」CP32-5323

<トーク1> 曲受けてから解説〜ビートルズ前と後では音楽状況が全然ちがう。それは日本に限らず、基本的に欧米でも同じ。多分、ポピュラー音楽をラジオとかで聞き親しむ習慣のあったところは文化や人種とか関係なくビートルズには影響されたと思うね。日本ではそれまでそもそもエレキ楽器、特にエレキギターは一般的じゃなかった。フォークギターなら知られてた。60年代始めは世界的なフォークブームだったし。PPM、ブラザースフォー、キングストントリオなどアメリカからヒット、スターが生まれた。特に大学生の間で。マイク真木さんや森山良子さんとか。歌声喫茶の存在も大きいね。

M-2 シー・ラブズ・ユー / ザ・キューピッツ
2’34”完「東京ビートニクス ハイ パノラミック シリーズ Vol.2」VICL-5246

M-3 バットマン / ジャニーズ
2’24”完「東京ビートニクス ハイ パノラミック シリーズ Vol.2」VICL-5246

M-4 涙の太陽 / エミー・ジャクソン
2’40”完「恋すれど廃盤ベストコレクション」コロムビアGES-30601

<トーク2> 受けて解説〜この時代は基本はコピー。それは日本には今までないタイプの音楽だし、作り手もレコード会社も未体験だから。そこでアマチュアが頑張ったり(フォークではそういう事例もある)、ジャズとかクラシック畑の人たちが進出したり。ポピュラー音楽としての洋楽という概念の始まりだね。ロックというよりポップス。和製ポップスのね。

M-5 ワイプ・アウト / 田辺昭知とザ・スパイダース
2’31”完「カルトGSモンスターズ Vol.2 ~ シェビデビで行こう」CRCP-20279

M-6 マイ・ジェネレイション(ライブ) / ザ・タイガース
3’33”完「レア&モア・コレクション ? 〜LIVEヒストリー編〜 」UPCH-1130

M-7 オーバーアンダーサイドウェイズダウン/ビーバーズ / ザ・ビーバーズ
3’05”完「Gs Pop Covers 」TECN-25702

<トーク3> 受けて解説〜それぞれカバーでしたが、この時代、基本がカバーでしたから、それは今で思うほど以外ではなく、むしろオリジナルをやる方が珍しい環境。だからGSの間でも誰がどういうカバーをしたのか?どういう演奏でやったのか?ということが楽屋で大きな話題になるくらい。特にカップス、ダイナマイツ、モップス、ビーバーズとかは玄人受けしてバンド同士もしのぎ合う感じもあった。フィリピンバンドのデ・スーナーズいうバンドが現れて、さすが海外で経験積んだだけあり、英語もネイティブで演奏も垢抜けてるなんて話題が大きく取り上げられたりね。個人的には海外のめちゃんこあるガレージサイケなバンドに近い。ここからオリジナル。かまやつさんに捧げます。

M-8 ジス・バッド・ガール / ザ・ゴールデン・カップス(曲:ルイズルイス加部 詞:ケネス伊藤)
2’18”完「ザ・シングル盤GS編 VOL.1」TOCT-6227

M-9 バン・バン・バン / ザ・スパイダース (詞曲:かまやつひろし)
2’29”完「G.S. Greatest Hits2」TECH-35033/4

< RUMBLE >

後枠 いかがでしたか、今夜のKenrocks Nite。前半は大貫がビートルズからの流れで生まれたような日本のロックをGS中心に紹介させてもらいました。もちろん、この他にもたくさんの音楽が生まれ、人気者やヒット曲が生まれたのが60年代でした。いわゆる昭和歌謡とか、和製フォークや和製ポップスとかが芽吹いたのもこの頃。海外からの音楽の流れもアメリカだけじゃなく、ヨーロッパ、イギリスからも多く流れこんでました。そのへんが多様性に繋がったのかも。さて、ここでお知らせ。今週末は大貫さんは宇都宮のスノーキーレコードでDJ。で、来週、つまり来月の土曜日には初の岐阜ロンナイです。詳細はネットに出ております。片桐さんからは〜 来週はまたゲスト。古いお付き合い、映画「星くず兄弟の伝説」の主役、カルトヒーローな久保田慎吾くんがサニー久保田としてアルバム持って来てくれます。マニアの方もそうじゃない方もぜひよろしくです。今夜はこの辺で。お相手は大貫&カッチンでした。また来週ADIOS AMIGOS!!