アバナ・エントランセ DAYRAMIR & HABANA ENTRANCE

キューバ音楽とジャズの相性の良さは、ディジー・ガレスピー、チャーリー・パーカー、チャーリー・ヘイデンら北米のアーティストとマリオ・バウサ、チャノ・ポソ、チコ・オファリル、マチート、ゴンサロ・ルバルカーバなどのキューバン・アーティストとの共演歴が示すように明らかです。特に1940年代以降は、互いに影響を与え合い発展してきました。そして、そんな歴史が示すように、キューバ人たちはとてもジャズが好きな国民でもあります。その証拠に今でもあちらこちらにジャズ・クラブがあり、毎夜、熱きジャム・セッションが繰り広げられています。特に首都ハバナには、世界的に有名なクラブも複数存在します。本アルバムはそんな環境の中、めきめきと台頭してきた若手アーティストを紹介するためにキューバの新興レーベル、コリブリが始めた「THE JAZZ YOUNG SPIRIT」コレクションの第１弾アルバムです。本アルバムのダイラミールは、2004年のキューバの若手ジャズ・コンテストで優勝、その後イラケレのメンバーが中心になり結成したディアカラや人気サルサ系グループ、クリマックスに参加、めきめきと頭角を現し、現在では自身のグループ、ハバナ・エントランスを率い活躍する注目ピアニスト。若手らしく、火花散るインプロのラテン・ジャズから、ダンソーンなどの伝統的なリズムをモチーフにした曲、ムーディーなフィーリン、エレクトリックを導入したクラブ・ジャズなどなど、どん欲に様々なスタイルに挑戦しています。インテラクティボのフランシス・デル・リオ参加の曲など、インテラクティボの曲では？と思うようなファンク・ジャズ・サウンドを聞かせます。レコーディングにはメンバーの他、セサル・ロペス（元イラケレ）、ハビエル・サルバ（元イラケレ、BVSC、ロベルト・フォンセカ）など大物がゲスト参加。キューバン・ジャズ・ミュージシャンのクオリティーの高さをしっかり聞かせてくれます。キューバ?ラテン・ファンから、ラテン・テイストなジャズをお探しの方にも強力にお薦めしたいアイテムです！