マンダラ MANDALA

シタールのプーバヤン・チャテルジーは、４歳の頃より父、Parthapratim ヒンドゥスターニー音楽とカルナーティック音楽を代表するアーティストによる北と南インドの音楽を大胆なスケールで融合させた本作。一曲目では、シタールとヴィーナの静かな夜明けを思わせるような、緩やかなリズムから始まりますが、徐々に、タブラやムリダンガムのリズムが入ってきて、熱いグルーヴが鳴り響き、最後は4つの楽器がまるで1つの楽器になってしまったかのような、素晴らしい演奏でドラマティックな終焉を迎えます。本作のタイトルでもある、「マンダラ」とは、仏教において聖域、仏の悟りの境地、世界観などを仏像、シンボル、文字などを用いて視覚的・象徴的に現したものです。ジャケット写真のマンダラの絵は、マンダラ・アーティストPaul Heussenstammによるもの。動物、人間、惑星が同居するこの一枚の絵からは、ポジティブな精神性があふれ出てており、それぞれ違う道を歩いてきた4人の演奏家の音が一つの輪になって表れているかのような、深遠さを感じさせてくれます。インド古典音楽ファンはもちろんのこと、アンビエント音楽やトランシーな音が好きな方、また、ヨガなどのリラックス・タイムにもお薦めできる一枚です。\r
アーティスト名：ﾌﾟｰﾊﾞﾔﾝ･ﾁｬﾃﾙｼﾞｰ､ｼﾞｬﾔﾝﾃｨ･ｸﾏﾚｼｭ､ｽﾊﾞﾝｶｰﾙ･ﾊﾞﾈﾙｼﾞｰ､ｼﾞｬﾔﾁｬﾝﾄﾞﾗ･ﾗｵ