アル・カレール！ AL CARRER!

03年にペガティーナ・サウンド・システムの名でキャリアをスタートさせたバルセロナの三人組、ラ・ペガティーナによる07年のデビュー・アルバムです。
マヌ・チャオ直系の陽気なヴォーカルは、スペイン語（カスティーリャ語）、カタルーニャ語、ガリシア語が織り交ぜられています。スパニッシュ・ギターと手拍子が心地よく響き、ポリティカルでポジティブなメッセージを乗せ、ルンバ・カタラーナ、レゲエ、スカを昇華した、バルセロナ・ラバル周辺発の新たなパンク・スタイル。
ゲストとしてラディオ・ベンバのガンビートが全編に加わる他、07年新譜で圧倒的存在感を見せたチェ・スダカのメンバーや、そしてマヌ・チャオが各１曲参加。今やヨーロッパ中のレベル（反逆）・ミュージックの牙城であり、日本でも人気のサイト、ラディオ・チャンゴーにて大々的にフューチャーされています。
ムチャチートがバルセロナのバールやパーティ感を体現しているのに対し、スパニッシュギターとパーカッション、どこか切ないメロディーラインがどこまでも心地よいペガティーナは、バルセロナの街の乾いた風と日常を感じさせる、いつでも聞ける新たなパンキッシュ・ルンバ・カタラーナです。