フラメンコ FLAMENCO

●1942年、グラナダで生まれたエンリケ・モレンテは、幼少時からその才能を現し、10代半ばでプロの歌手として、ペペ・デ・ラ・マトローナ、ベルナルド・エル・デ・ロス・ロビトスといった巨匠たちから指導を受け、20代前半には、フラメンコ・バレエ団の一因として米国の万博のステージ立った他、世界各地の様々なフラメンコ・フェスティバルに参加した天才でした。
●カンテ・フォンドといわれるもっとも伝統的なフラメンコの唱方を駆使し、フラメンコ特有の深?い感情表現を表し聴衆を魅惑し続けてきたモレンテですが、彼自身はそんな才能だけには満足せず、近年は他ジャンルとの旺盛なコラボレーションでアルバムごとに趣向凝らした作品を発表し、常にフラメンコを革新し創造している才人でもあります。フェデリコ・ガルシア・ロルカ、ロペ・デ・ベガ、アルームタミッド、アントニオ・マチャドらの詩にメロディを付けて歌ったり、前作では、ピカソをモチーフに取り上げたりしています。
●本作は、ライヴ音源ベスト集です。音源未発表のものばかりであり、さらに彼の代表曲を網羅しているので、マニアから初心者までお薦めできる内容です。