ホエア・アイム・カミング・フロム WHERE I'M COMING FROM

☆テナー・リード、バック・コーラスのサポートが素晴らしいエモーショナルなバラード「HELPLESS MAN」、ファルセットとテナーのツイン・リードのバラード「THAT WAS YESTERDAY」、「IT REALLY HURTS」などバラード・ナンバーにおける力量は相当なもの。その他テンプテーションズを彷彿とさせるミディアム「WHISPER」、典型的なフィリー・ダンサー「THAT'S WHERE I'M COMING FROM」などダンス・ナンバーも素晴らしく、オーソドックスながら聞き込めば聞き込むほどに味わいが増す、いぶし銀の名盤。\r

■ジョーイ・コールマン、グレン・レオナード、ジョー・ブラント、ボビー・コックスの４人組ワシントンＤＣのコーラス・グループ、ザ・トゥルー・リフレクション。１９７２年地元のレーベルからシングル盤をリリースしたものの成功せず、フィラデルフィアに赴き名門シグマ・スタジオにてレコーディングされた彼らの唯一のアルバムがこの作品。プロデュース、そして全曲の作詞、作曲を手掛けているのは、なんとザ・モデュレイションズ(『イッツ・ラフ・アウト・ヒア』VSCD273)。実力を備えた正統派コーラス・グループとしてセカンド・アルバムを期待されたものの、グレン・レオナードがテンプテーションズに引き抜かれたことによりグループは解散。解散後、ジョーイ・コールマンがミラージュ（『プリンセス・オブ・ラブ』VSCD271)を結成することは今や周知の事実。