ホワイト・トレイルズ WHITE TRAILS

クリス・レインボウ３作目にしてオリジナルとしてはラスト・アルバム。93年の初CD化より、長らく廃盤が続き、もう2度と再発されることがないと噂されていた全てのポップス/ロック・ファンに捧げる涙、涙の超傑作!!この機会に是非お手元に!!

■アラン・パーソンズ・プロジェクトやキャメル、イエスのジョン・アンダーソンの作品でも欠かすことの出来ない才能の一人で、日本でも山下達郎氏をはじめ彼を信望する多くのミュージシャンがいることでも有名な職人気質のミュージシャン、クリス・レインボウ。本作はEMI移籍後のオリジナル作品で、いまのところラスト・アルバム。前作より更に洗練度を増し、クリス・レインボウ・サウンドの一つの到達点ともいえる傑作となった。

■バックミュージシャンには、近年TOTOのメンバーとして活躍していたSIMON PHILLIPS（Drs）、アフィニティーのメンバーでジェフ・ベックのサポートでもお馴染みのMO FOSTER(B)、パイロット他、数々名演に名を刻むIAN BAIRNSON(G)、ジェフ・ベック・グループやハミングバードのサウンドの支柱、MAX MIDDLETON(FENDER RHODES&ARP)、ゴンザレス/ハミングバード系のセッションでも名を馳せるDICK MORRISSEY(SAX)他、UKソウル/フュージョン界を牽引する精鋭が集結。

■聴きどころは、なんと言っても冒頭の1曲目〈Love You Eternally〉。このストレートなポップセンスにハートを打ち抜かれたリスナーは多いはず。サウンドを盛り立てるMAX MIDDLETONのFender Rhodesが最高の１曲!!
〈Streetwise〉とタイトル曲〈White Trails〉以外の6曲は以前EMレコードからリリースされたベスト盤に収録されたものの現在は全て廃盤状態。ビーチ・ボーイズあるいはブライアン・ウィルソンを意識しつつも、独自の音楽世界を創造したクリス・レインボウの正に真骨頂が本作なのだ。