甘い日々　ｌａ　ｄｏｕｃｅ　ｖｉｅ <b><I>la douce vie</I></b>

■本作はバンドによるレコーディングのソフト・ロック・サイド。鈴木智文（G）、中原信雄（B）、宮田繁男（Dr）の元ポータブルロック勢と中山努（Kyd）のピチカート・ファイヴのセッションでは欠かせない面々が集結。さらにザ・ファシネイションズの渡辺雅美（Vib）、吾妻光良＆ザ・スウィンギン・バッパーズの近尚也（Tp）、細野晴臣、ティン・パン・アレーやムーンライダーズ、最近は小島麻由美バンドでも活躍するベテラン、国吉静治（Flu）、栗コーダーカルテットの川口義之（Per）らが参加。

■秀逸のカヴァー曲にも注目!!
本作ではオリジナル曲に加え、3曲のカヴァーも収録している。

先ずは、ジョン・セバスチャン作、ラヴィン・スプーンフルの大ヒット曲〈Do you believe in Magic?（魔法を信じるかい？）〉。高浪がボーカルを担当し、日本語詞でパーカッションとギター＆ハーモニカでアコースティックにシンプルにアレンジ。セバスチャンもN.Y.のナイトアウルではこんなアレンジで演ってたかも?

続いてはエンディングのヴィブラフォンのインプロビゼーションがまるでダイヤモンドダストが舞うように幻想的な、〈Snow Queen〉。ロジャー・ニコルス＆ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズのカヴァーでもソフトロック・ファンには知られた人気曲。オリジナルはキャロル・キングのTHE CITY時代の名曲で、今回は西村のウィスパーヴォイスで、クロディーヌ・ロンジェA&Mサウンドへのオマージュとソフト・ロック・ファンは悶絶必至の名演!!

そしてもう一曲はサザンオールスターズのセンチメンタルなバラード〈NEVER FALL IN LOVE AGAIN〉。桑田佳祐作、知る人ぞ知るサザンの名曲だ。高浪のバート・バカラック調のアレンジが絶妙で、西村のアンニュイな歌唱が楽曲の雰囲気を更に引き立たせている。

甘い日々 la douce vie


Never Fall In Love Again