ジャーミサイド GERMICIDE

■ジャームス･･･結成は1977年辺り。結成当時のメンバーはダービー・クラッシュ（Vo）、パット・スミア（Gu）、ローナ・ドゥーム（Ba）、ドッティ・デンジャー（Ds/GO-GO'Sのベリンダ・カーライル!!!!）。しかしドッティはドラムを叩くことなく、バンドを脱退し、後任はドナ・リア。本作はこの4人時代の音源である。初期のジャームスのライブは食べ物を投げたり物を壊したりする過激なパフォーマンスであった。その後ドラムがクリフ・ハンガーにスウィッチし、“まともに演奏できるバンド”となり、彼らの最高傑作といわれるEP「LEXICON DEVIL」をリリース（ドラムはウィアドーズのニッキー・ビート）。ドラムがドン・ボールズに落ち着き、79年、プロデューサーにジョーン・ジェットを迎え、1stアルバム「G.I」をSLASHレーベルよりリリース。レーベルにとっても初めてのアルバムでもある。アルバムの評価も高まっていたが、ダービーは酒とハード・ドラッグでどんどんヘロヘロ状態、ドンはクビ、とバンドも最悪の状態に。嫌気がさしたローナが脱退し、バンドは解散。ダービー・クラッシュ・バンドを結成するも大失敗。80年12月にはスターウッドでジャームス再結成ライブを行い大盛況。しかしその数日後の12月7日、ダービーは大量のドラッグで自殺をする･･････。享年22歳。奇しくもジョン・レノンと同じ命日である。

■ダービー・クラッシュ･･･本名ポール・ビーム。78年のある時期まではボビー・ピンと名乗っていた。本作もボビー・ピンでクレジットされている。なお80年にロンドンに行った際、アダム・アンド・ジ・アンツに影響を受け、モヒカン姿で帰国。アメリカに初めてモヒカンを持ち込んだとされている。

■パット・スミア･･･本名のジョージ・ルーセンバーグで名乗っていた時期もある。ダービーとは中学生の時に知り合う。ジャームス解散後はニルヴァーナ、フー･ファイターズに加入。