ソー・ユア・ノット・カミング・オーヴァー? so you’re not coming over?

アーティスト
ベネット
BENETT
レーベル
ヴィヴィド・サウンド
商品区分
CD
発売日
2008/10/15
品番
VSCD9347
税込価格
2,860円
シリーズ
Production Dessinee
ジャンル
サブジャンル
GUITAR POP/SOFT ROCK/CLUB
バーコード
4540399093475
※ 先頭3桁が「200」の場合は非JANコード(転用不可)
90’s US・インディポップの切り札!カリフォルニア在住の女性SSW、ベネットが1996年に秘かに残した大傑作が復刻!心に染み込む切ないメロディの数々が、麗しい歌声が、遂に甦ります! 先行でリリースされた『PAS/CAL』、『ブレント・キャッシュ』も話題の神戸・プロダクション・デシネから、またもや大注目の傑作盤が登場!

楽曲リスト

DISC1

  • 1. Who's your baby
  • 2. Don't mention disco
  • 3. It's so true
  • 4. Sailing
  • 5. Anthemme
  • 6. Freeze
  • 7. How do you say goodbye?
  • 8. Marry me
  • 9. Frank sinatra
  • 10. Shame on me(Bonus Track)

カリフォルニアを拠点に、現在も活動を続ける女性SSW、ベネット(・ロジャース)。1990年代にギターポップ系のグループを沢山聴いていた方なら、もしかすると聞き覚えがある名前かも知れません。愛らしくも伸びやかな歌声が魅力の彼女が、1996年に、LAの優良インディレーベル『WIN RECORDS』から秘かにリリースした幻の傑作盤『ソー・ユア・ノット・カミング・オーヴァー?』が、神戸・プロダクション・デシネより、リマスター盤として、ボーナストラックを加え、豪華な紙ジャケ仕様で、まさかの完全復刻デス!\r

一口に、インディポップと言っても、DIY精神全開のガチャガチャ?アマチュア系のモノから、え?ホントにインディ?ってクオリティのモノ(弊社リリースの『PAS/CAL』、『ブレント・キャッシュ』は確実に後者かと…)まで、色々ありますが、本作はその中間をバランスよくブレンドした作品です。リリース当時には、当時隆盛を誇った有力輸入CD店を中心に、日本国内でもかなりの話題を呼び、この作品以外にも、DIY感溢れる7’や別名義での活動、また本国を始め世界各国のギターポップ系のコンピに数多く収録されるなど、その才能は注目を集めました。そんな彼女の集大成とも言えるのが、本作『ソ\ー・ユア・ノット・カミング・オーヴァー?』です。1999年、レーベルの閉鎖に伴い廃盤となって久しいですが、内容は“保証します!”素晴らしい作品です。是非とも、一度ご試聴下さい…

まず、何と言ってもステキなのが、ベネット嬢の若々しくも包容感のある歌声の清々しさ。決して上手い訳では無いですが、伸びやかで雰囲気があり、ココまで説得力のある歌声って、滅多に無いですよね。さらに、曲によっては、ストリングスにホーンを交えたスケールの大きなモノや、ムーグシンセを多用したピコピコ系の楽曲が、違和感無く並べられたトータルの構成も秀逸。そして最大の魅力、これは彼女が書く泣けるメロディの素晴らしさでしょう。既に十\年以上愛聴していますが、全く飽きることがありません。オープニングを飾る60sポップス風味の名曲「who’s your baby?」がまず素晴らしい。雰囲気抜群のバックコーラス(には、April Marchも参加!)、優雅に揺れ動く弦の響き、切なげなメロディが何度も心の中で繰り返す名曲デス。中盤のトランペットソロも高揚感に溢れ心地良いのです。一転、ピコピコ系のシンセが華を咲かせるラブリーなインディ・ディスコの「don’t mention disco」、同系の「freeze」などは、今でも(と言うか、今でこそ?)インディキッズを喜ばせる好曲。愛らしい口笛のイントロから、アコギのストロークと共に優しい歌を聴かせる「anthemme」、フワフワした雰囲気の「marry me」、泣きのメロディが印象的な「it’s so true」、「sailing」等の、聴かせる楽曲も非常に味わい深いです。そして、極めつけ、と言うか、たぶん本作のハイライトであろう名曲「How do you say goodbye?」は、涙無くしては聴けない最高の一曲。王道の60sスタイルのナンバーながら、こんなに感動的で良いんでしょうか?って位に、込み上がるサビメロは一度聴いたら病み付きです。本来、全9曲ですが、今回の復刻にあたりボーナス曲を収録。ラストに収録された「Shame on me」がそれですが、アルバムの流れに沿った泣きのメロディが素敵な隠れた名曲で、エンディングを飾るに相応しいナンバーなのでは無いでしょうか?ちなみに、この曲、以前、東京を代表するインディレーベル『エスカレーター・レコーズ』のコンピにも収録され、人気を博した一曲です。\r

今回の復刻CDはリマスターされ、そのサウンドは格段に音質アップしています。ジャケット(はデザインも秀逸!)も豪華なA式の紙ジャケットに仕立て、解説・歌詞(は初掲載)も付いた完全版と言える仕様での復刻です。一旦気に入ってしまえば、病み付きになり、いつまでも大切にされるタイプの音楽です。その統一感のある雰囲気、歌声の素晴らしさ故、カフェ系のリスナーの方達や、ソフトロック、60sガールポップの愛好家にもアピールするであろう隠れた名作です。是非とも、一度お試し下さい!この作品の復刻はプロダクション・デシネ設立時からの筆頭候補プロジェクトでした(最初のコンピ盤「ミュージック・デシネ 01 (VSCD-9335)」のラストは、「How do yousay goodbye?」にするかどうかで、スゴく悩みましたし…)。今回の復刻で、より多くのリスナーの耳に届けば、と思います!