ホット・ファン HOT FUN

■オープニング・ナンバーはスライ＆ザ・ファミリー・ストーンのカヴァー。ヴォーカル・グループ的アプローチで、秀逸なアレンジも聴き所。続くスマートさをビートがビシッと引き締める、E.W.&Fの影響を感じられる異色のなどダンス・ナンバーが収録されているが、なんといっても極めつけは、ブーツィー・コリンズを迎えての。ゼヴィア時代にジョージ・クリントンとブーツィー・コリンズを起用した経験のあるラーニのアイデアから生まれたと思われる。P-FUNK色に溢れた、このナンバーは一連のデイトン・サウンドとは多少異なるものの、そんなことは吹き飛ばす程のパワーに満ちた最高のファンク・チューンだ。一方、バラード・ナンバーも聞き逃せない。後の作品でも素晴らしい曲を書く、ラーニの才能が光る美メロ。男女各パートのコーラスも曲を盛り立てる。そして、スケールの大きな、サックス・ソロ絡めたも聴きごたえ十分だ。