ゴーイング・ダウン・イン・デンバー'72 Goin' Down in Denver '72

アーティスト
トミー・ボーリン&エナジー
Tommy Bolin & Energy
レーベル
ヴィヴィド・サウンド
商品区分
2CD
発売日
2021/11/17
品番
VSCD4173/4
税込価格
3,080円
ジャンル
バーコード
4540399263434
※ 先頭3桁が「200」の場合は非JANコード(転用不可)
多くのバンドを渡り歩き、行く先々でその音楽を自分の色に染め上げてきたトミー・ボーリン。これはトミーがまだまだ無名だった1972年、当時やっていたエナジーというバンドでのライヴをミネソタのFM局、KFMLが放送用に録音したもので、同じ年、同じ場所での4月と10月の演奏を2枚組にカップリング

楽曲リスト

DISC1

  • 1. Down Stretch
  • 2. Checkin' Up On My Baby
  • 3. Rock-a-Bye
  • 4. Dreamer
  • 5. Stop Breakin' Down Blues
  • 6. Goin' Down
  • 7. Heart Light
  • 8. Whisky Hearted Blues
  • 9. Boogie Chillin'

DISC2

  • 1. Hok-O-Hey
  • 2. Checkin' Up On My Baby
  • 3. Loop Garoo
  • 4. Lady Luck
  • 5. Dreamer
  • 6. Whiskey Headed Blues
  • 7. Meat Shakin' On Your Bones
  • 8. Messin' With The Kid
  • 9. Boogie Chillin'

エナジーは1972年から1973年の2年間活動したものの、結局レコーディングのディールを獲得することができず、経済的な行き詰まりから解散となったが、トミーにとっては大事な仲間だったようで、晩年まで何かにつけてこの時のメンバーを呼び戻して演奏している。スタジオ・レコーディングを残さなかったバンドなので、演奏残っていること自体がそもそも貴重。ファンは必聴の音源だ。
トミー・ボーリンがデビューしたのは、ゼファーというブルーズ・ロック・バンドで、18歳だった1969年。ゼファーでは1971年まで活動し、トミーはその頃からマハヴィシュヌ・オーケストラのようなジャズ・ロックへの移行を模索し始め、途中加入したドラムのボビー・バージと共に新たに結成したのがエナジーだった。初期のシンガーは方向性の違いから脱退。代わりに加入したのが、トミーがゼファーを結成する前に組んでいたアメリカン・スタンダードというバンドのシンガーだったジェフ・クックで、トミーと一緒に書いた曲の中には、ディープ・パープルで採用される「Lady Luck」もあり、その演奏はこのCDでも聴ける。「Hok-O-Hey」など長尺のインプロヴィゼーションが聴ける曲が増える中、サニー・ボーイ・ウィリアムスンやジョン・リー・フッカー、ジュニア・ウェルズのブルーズのカヴァー、さらにはジェフ・ベック・グループのカヴァーまでやっているなど、明らかに方向性を模索している。当時のトミーは20?21歳。そのギター・プレイは既にかなりキレているが、この才能が開花するのはこの翌年。まさに世界がトミー・ボーリンという名前を知る前夜の貴重な記録だ。