ちんぷんかんぷん CHINPUN KANPUN

結成10年目を迎えたFRYING DUTCHMAN、京都を中心にイスラエル、フランス、ドイツ、オランダ、インドなど世界的視野で活動を展開。メンバーの移り変わりや様々なファンタジーを巻き起こし2009年よりトリオとなり自由にユーモラスにヴィジョンを持ち、プロジェクトIndiaを計画進行中と共に2011年に発表したニューシングル『human ERROR』がYou tubeで再生回数80万回を越え各地で奮闘中。そして2012年、新たなメンバーを加え、そしてさらにプロデューサーに久保田麻琴、加納尚樹を迎え統一の時代の幕開けに産声をあげた！それが今回のニューアルバム『ちんぷんかんぷん』だ。アナログ・ヴィンテージ機材が揃う日本ロック界屈指のスタジオ、Go Go King Recordersにて録音された正に極上のサウンドを、久保田麻琴というマエストロがミキシングとマスタリングを手掛けるという非常に贅沢な、選ばれし楽曲たちを紹介しよう。まず1曲目は反原発ソング第二弾とも言えるタイトルトラック『ちんぷんかんぷん』でも、ちょちょいのちょいというポジティヴでありながら実に風刺の効いた痛快なロカビリーナンバーで幕を開ける。続く2曲目『YABADABADO』のダッチマンお得意の有りそうで無いようなロケンロールで虫が湧き出した所でテンポは更に加速し、3曲目『MOSQUITO』が甘い血を求めて襲う。あなたがアッパーのロックでトドメを刺されてのびてる間にもダッチマンの音楽トリップは続く。『Hello Indian People』『モロッコア』とエスニックともエキゾチックとも言えるが、どうも簡単な片仮名英語では形容し切れない時空間が広がる。そして混沌を抜け大曲『ブックラフィルミシュミシュ』で清々しく開かれた空に宇宙からのメッセージが届く。アラビア語の諺で「今を楽しめよ」という意味。そして7曲目は韓国のカエルのうた『ケグリ』イケイケのパンクアレンジだが2分間で笑う事も泣く事も出来る素晴しい曲だ。8曲目は切なくも何とも言えぬ清々しさに魂が震える『日曜日の病院』Lee本人が入院時に体験したノンフィクションのドラマである。そしてこの名盤を締めくくるに相応しい9曲目の『LIFE』全ての曲のメッセージを総括したポジティヴで心地良いロマンチックなナンバーで素敵な夢をみて下さい。最後の最後10曲目は『ブックラフィルミシュミシュ　remix』前作『human ERROR』の1曲目の『USOTSUKI remix』でもトラックを提供してくれたLob Zany Nが今回もとっておきのぶっちぎりで参加してくれたぜ！それではこの傑作を心行くまでお楽しみ下さい。