Blog by 大貫憲章

Kenrocks Nite ver2<ジミー益子 & 増田義弘>

今回もガレージ・ロックのマスター!ジミー益子さんとその相棒、増田さん!レアな60年代ビートの深掘りタ〜〜〜イム!!
みなさんご機嫌ようです〜〜!!
ゴールデンウイークも終わり、コロナも2類相当からインフルなどのような5類に落ち着き、国をあげてインバウンドやら国内旅行需要喚起がテレビなどで大いに拡散されてますね。
確かに3年も塞がっていたんで、窒息寸前!な事態を早急に回復するにはややオーバーなプロモもありなん、かと。ただ、コロナがなくなったわけではないのも事実。自分の周りにも今頃コロナってしまった、なんて人もいたり。
いずれにせよ、あんまりハシャギすぎずに各々が自覚的に対処することがアフターコロナの常識なんでしょう。
ではここにも先週のラジオKenrocks Nite ver2の内容を紹介させてもらいます。ジミー益子さんをゲストに彼の制作監修した60年代のレアなコンピを熱く紹介してもらいました。インドネシアの女性版ビートルズ!からストーンズのレアなカバーまで。以下に自分の書いた進行表を直貼りします。これがあなたの音楽生活の一助や参考になれば幸いです。
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Kenrocks Nite ver2<ジミー益子 & 増田義弘>5.5 OA 2023
みなさんこんばんは!大貫憲章です!マーティン・キヌーです!5月5日の深夜24時を回りました!子供の日はもう終わりましたね〜!我々には関係ないことながら。まだ連休中かな?土日あるからそこまである?追い込みだネ〜。ヤーマン!しかし、子供の日、端午の節句。子供には何がイイのか?オレが子供の頃、昭和も30年代初めとかはビンボーファミリーだったし、周りも似たようなね。だから特に何もない。動物園とか無料だった?おうちでパーティーなんてありえない。小平に住んでて公務員の家庭で国造の公務員住宅アパート。自然は豊か。しかない。虫取りは庭先で。クツワムシいたからなー。うるさくて寝れないくらい。栗の木も周りにあって秋に栗拾いした。都内です。さて、今夜のゲストはレギュラーのガレージマン!ライターでイラストレータでDJも。ジミー益子さんと友人でメーカーの増田義弘さん。ロンナイCDでもお世話になってる。ではまずこのナンバーから〜
M-1 A Go Go / Dara Puspita
      「Pip Pip Yeah!」 ODR-7235
<トーク1>受けてゲスト紹介から〜今回のテーマは?など〜Dara Puspitaのことを教えてもらいます。(解説文は別途)
M-2 Pesta Pak Lurah / Dara Puspita
       「Pip Pip Yeah!」 ODR-7235
M-3 Ibu / Dara Puspita
      「Pip Pip Yeah!」 ODR-7235
M-4 Pip-Pip Yeah / Dara Puspita
      「Pip Pip Yeah!」 ODR-7235
<トーク2>受けてトークへここまではDara Puspitaの紹介〜ここからはストーンズソングのカバーです!
M-5 Get Off Of My Cloud / The Downbeats
       「The Rolling Stones Songbook」 ODR2025-26
M-6 Aqui En Mi Nube (Get Off Of My Cloud) / Sonia
「The Rolling Stones Songbook」 ODR2025-26
M-7 As Tears Go By / Rita Chao With The Quests
「The Rolling Stones Songbook」 ODR2025-26
29’00 CM
30’00
M-8 Marie Douceur(Paint It Black) / Marie Colere
「The Rolling Stones Songbook」 ODR2025-26
M-9 Under My Thumb / Del Shannon
      「The Rolling Stones Songbook」 ODR2025-26
<トーク3>受けてまとめる〜今日のGS 〜オックス〜では曲紹介を〜今夜もレクチャーありがとうでした〜〜〜!!次回もまたよろしくです。
M-10 夜をぶっとばせ / オックス
      「カルトGSコレクション [ビクター編]」 VICL-23047
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ここまでの曲解説 ジミー益子
M-1 A Go Go / Dara Puspita
インドネシア初のオール・ガール・ビート・バンド、ダラ・プスピタのベスト盤からです。
ジャカルタでコース・ベルサウダーラに憧れ励まされてプロのバンドになった4人の少女たちはビートルズ・ナンバーを演奏。
インドネシアでは誰も見たことのなかった演奏して歌うオール・ガール・ビート・バンドに若者は熱狂、人気は急上昇しますが共産主義志向のスカルノ大統領(デヴィ夫人の旦那さん)はビートルズを禁止。男子の長髪も禁止します。
コース・ベルサウダーラは「I Saw Her Standing There」を演奏したため投獄され、監視下におかれたダラ・プスピタはバンコクで演奏を続けました。
クーデターにより親米政権となりコース・ベルサウダーラは解放されダラ・プスピタは4枚のアルバムを制作しています。
「A Go Go」は4枚目のアルバムのタイトル曲。ギタリストのティティエク・アジ・ラックマン作。
M-2 Pesta Pak Lurah / Dara Puspita
中期ビートルズのような「ミスター・ルーラーのパーティ」。
作者のラフマン・アブドゥーラはインドネシア、メスラ・スタジオのハウス・エンジニアと思われます。
この「Pesta Pak Lurah」はセカンド・アルバム収録のヴァージョンとは違いマレーシアEPのみに収録されているサイケデリック・テイストが強いヴァージョンです。
M-3 Ibu / Dara Puspita
「She Said She Said」をベースにしたサイケデリック・ポップ。
M-4 Pip-Pip Yeah / Dara Puspita
「Drive My Car」を下敷きに作ったと思われる強力なナンバー。
16歳のベーシスト、ティティエク・ハムザのはじけ方が強烈です。
M-5 As Tears Go By / Rita Chao With The Quests
2023年4月28日発売の「ローリング・ストーンズ・ソングブック 60年代ガレージ・バンドによるカヴァー傑作選」からです。
リタ・チャオ(凌雲)はシンガポールの17歳の女性歌手。
シンガポールのトップ・インスト・バンド、ザ・クエスツをバックに「As Tears Go By」の北京語カヴァーを含むEPでデビューしています。
このEPは50000枚以上売れ一躍チャオはスターとなりました
クエスツがバックを務めたシンガポールの女性歌手3人を集めた「リタ・チャオ、サクラ、ラム・レン・ウイズ・ザ・クエスツ」ODR7036も発売中です。
M-6 Aqui En Mi Nube (Get Off Of My Cloud) / Sonia
スペイン、カタロニア、バルセロナ出身の女性歌手。11歳のころから様々なタレント・コンテストで優勝。
1枚のシングルと4枚のEPをリリース。その後後芸能界から姿を消したようです。
M-7 Get Off Of My Cloud / The Downbeats
デ・ダウンビーツはフィリピン、マニラのバンド。香港のナイトクラブで人気もギャラも高いバンドのひとつだったそうです。
1966年7月4日、マニラでのビートルズ公演に出演し、「Get Off Of My Cloud」を演奏しジョーイ・スミスはフィリピンのミック・ジャガーと呼ばれました。
ダウンビーツ解散後、スミスと後期メンバー、ウォーリー・ゴンザレス(G)、マイク・ハノポル(B)はゼロ・ヒストリーを結成し日本に渡り横浜で演奏。その演奏を見た陳信輝はスミスを誘いルイズルイス加部とスピード・グルー・アンド・シンキを結成します。
ハノポルはセカンド・アルバム制作中に脱退した加部の後を引き継いでいます。
M-8 Marie Douceur, Marie Colere (Paint It Black) / Marie Laforet
マリー・ラフォレはフランスの女優、歌手。1960年、ルネ・クレマン監督の「太陽がいっぱい」でデビュー。1965年までに「金色の眼の女」など15本の映画に出演しています。
歌手としても1966年までに3枚のアルバムと50枚以上のシングル、EPをリリースしています。全面的に違う歌詞になっています。
M-9 Under My Thumb / Del Shannon
1961年2月の「Runaway」が4週連続全米1位となったデル・シャノンは1964年までコンスタントにヒット曲をリリースしていましたが1965年8月に発売したガレージ・ナンバー「Move It On Over」が全米128位に終わりラフなガレージ路線が受け入れられないことに腹を立てていました。
シャノンはリバティに移籍し自身のプロデュースで1966年7月19日「Under My Thumb」を録音しています。シャノンは出来栄えに自信を持っていたが結果は全米128位に終わりました。
M-10 夜をぶっとばせ / オックス
オックスはライヴのハイライト、「Tell Me」で失神することでも有名でしたがファースト・アルバムで「Let’s Spend The Night Together」を阿久悠の日本語詞でカヴァーしています。
Rolling Stonesの日本語カヴァーは他にあまり思い浮かびません。ほりまさゆきが「Tell Me」をやってたくらいです。
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      マーティン・キヌーの「KINGSTON TIME!!」
M-1 Caudex / THE BLUE PORTRAIT IN THE CLOUD
さーー今夜のKINGSTON TIMEは今月のVERSION CITYにゲストで来るTHE BLUE PORTRAIT IN THE CLOUD
の音源を聴いてもらったのですが、いかがですか??
以前もかけさせてもらったのですが、地元の友達のバンドなんですが、メッチャジャジーでパンクでかっこいいんですよ〜〜〜〜〜
ぜひ、都内の方は5/13の渋谷オルガンバーでやってるVERSION CITYお越しください!!!
M-2 Come Inna Di Floor !! / GreenTingTeam
REGGAE、DANCEHALLを軸としたダンスグループとして MaxxxX 、UCHIKO Yacheemi で結成された
Green Ting Teamというユニットなんですが、彼ら前身であるダンスチーム「YALLOW YELLOW(ヤローイエロー)」 ではジャマイカで行われるレゲエダンス世界大会で 2位の成績をおさめ世界中から認知される。リリック、レコーディングが初めてなのは勿論 トラックメイク、アートワークも全て自分たちだけで完成させた意欲作なんです。クラブシーンで育ってきた彼らだからこそ出せるパーティーバイブスと ダンサーとしてのリズム感で作り上げた楽曲でした!!!
そして、最後はめちゃくちゃ声のいいレゲエシンガーROMAIN VIRGOの新曲でお別れです。ありがとうございました!!!
M-3 Driver / ROMAIN VIRGO
   VP6756
いかがでしたか?今夜のKenrocks NIte ver2? ゲストにお馴染みのジミー益子さんをお迎えして摩訶不思議なインドネシアの60年代ガール・グループ、ダラ・プスピタをメインにストーンズのカバー集など毎度ながらマニア度満点のレアサウンドを紹介してもらいました。いつかは必ずGSとか特集してみたいです。元祖vsネオとかで。今夜はこの辺で。お相手は大貫憲章&マーティン・キヌーでした。ではまた来週。ADIOS AMIGOS!!