Blog by 大貫憲章

Kenrocks Nite ver2 <ジミー益子&増田義広>

今夜のゲストはジミー益子さん(下右)と増田さん。エレキでサーフなサウンドをレクしてもらいます!!
みなさ〜ん!!ご機嫌よう〜〜!!!
世界中で異常気象!ヨーロッパでは熱波で山火事が猛威をふるっているようでこの春の LA のことを思い出したり、かと思えば、日本は雨の被害が深刻でした。もうこういう事態が日常なんですかね?ニュー・ノーマル?温暖化対策ソッコーでやらないとデス!
さて、いつものように、ここにも先週のラジオKenrocks Nite ver2の内容を紹介させてもらいます。こないだはゲストに番組ではお馴染みのジミー益子さん&増田義弘さんを迎えて夏の定番!サーフなエレキサウンドをレクチャーしていただきました。以下に自分の書いた進行表を直貼りします。
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Kenrocks Nite ver2 <ジミー益子&増田義広> 8.8 OA 2025
みなさんこんばんわ!大貫憲章です!はせはじむです!8月8日、金曜日の深夜12時を回りました。いよいよお盆のシーズンですね〜。高校野球も佳境に入ってるのか?!な今日この頃。まだまだ暑い日が続きます!気を引き締めて乗り切るのだ!そういうシーンにはエレキサウンドが似合うのは60年前から決まってます。ということで今夜はその方面の権威!ジミー益子さんにレクチャーをお願いしよう。オープニングはワタシのおすすめ。加山雄三=若大将のこのナンバー。
M-1 ブラック・サンド・ビーチ / 加山雄三とザ・ランチャーズ
グレイテスト・ヒッツ BMG FHCF-2494
 
<トーク1>受けてゲスト紹介してから〜今回のテーマは?エレキでゴー!!「エレキの若大将」60周年!
M-2 青春の渚 / スリー・ファンキーズ
レッツ・ゴー! サーフィン  東芝EMI TOCT9478
M-3 スイムで行こう / 内田裕也
レッツ・ゴー! サーフィン  東芝EMI TOCT9478
 
<トーク2>受けて解説など〜あの時代のことなどからイベントのことも〜サーフ&ホットロッドのブーム。ベンチャーズが日本でブレイク!本国では?
M-4 Scratch / Eddie & The Showmen
エディ・アンド・ザ・ショウメン・ストーリー Oldays Records – ODR6851
M-5 Squad Car / Eddie & The Showmen
エディ・アンド・ザ・ショウメン・ストーリー Oldays Records – ODR6851
 
<トーク3>受けて解説など〜ファントム・サーファーズ来日〜
M-6 Boss / The Rumblers
ボス Oldays Records – ODR6499
M-7 I Don’t Need You No More / The Rumblers
ボス Oldays Records – ODR6499
 
29’00” CM
30’00”
M-8 Rendezvous Stomp / The Rhythm Rockers
ソウル・サーフィン Oldays Records – ODR6937
 
<トーク>受けて解説など〜 CD、イベントのお知らせほか〜
M-9 Surfside Date Triumphs / Triumphs
 ワイルド・ティーンエイジ・サーフ・パーティ Oldays Records – ODR7150
M-10 Surfin Hootenanny / Al Casey With The K-C-Ettes
ワイルド・ティーンエイジ・サーフ・パーティ Oldays Records – ODR7150
益子さん解説
>今回はサーフものに焦点を当てた特集ということで、完全に部屋サーファーのわたくしですがオールデイズ・レコードより「60s ガレージ・ロッキン Box サーフ編」が発売されたということもありお招きいただきました。
まず、最初はスリー・ファンキーズの「青春の渚」1965年のカヴァー。オリジナルはファンタスティック・バギーズの「Summer Means Fun」。ブルース・アンド・テリーのヴァージョンがアメリカではヒットしましたがジャンとディーンのヴァージョンが「青春の渚」として日本発売されていました。この時期のスリー・ファンキーズには後にビーバーズとなる早瀬雅男さんがいらっしゃいましたね。バックはシャープス・ファイヴという表記ですがシャープ・ファイヴと思われます。
「スイムで行こう」はエルヴィスの「Do The Clam」のカヴァーで後にクランプスもカヴァーしています。裕也さんといえば「ロール・オヴァー・ベートーベン」が強烈ですがこちらもワイルドな歌唱がイカしてます。演奏は寺内タケシとブルージーンズ。三味線奏法はディック・デイルのサーフ・ギターと相性がいいですね。
60s ガレージ・ロッキン Box サーフ編として4タイトルをまとめたボックスがオールデイズからリリースされております。
まずはそのなかからエディ・アンド・ザ・ショウメンの「Scratch」と「Squad Car」です。
エディ・バートランドは南カリフォルニア・トーレンスの高校生でポール・ジョンソンとベルエアーズとして活動。
ディック・デイルと並ぶサーフ・インストのパイオニア・グループです。1964年には自身のバンド、エディ・アンド・ザ・ショウメンをスタートさせています。
シングル5枚しかリリースしておらず知名度はありませんがローカル・シーンでは大きな影響力がありました。
「スクラッチ」はノーキー・エドワーズがマークスメン時代に録音した曲のカヴァー。もう一曲の「走れパトカー」はベルエアーズのポール・ジョンソン作で当時ヒットはしませんでしたが第一期ブルージーンズがカヴァーしており日本でも多少知られた曲だったのではないでしょうか。
個人的には「Garage Punk Unknowns Vol.6」で知った曲です。
「Boss」はノーフォークのR&Bベースのインスト・バンド、ザ・ランブラーズが1963年にヒットさせた曲です。サーフ・インスト・ヒットとして扱われていますがクランプスの「Garbageman」のネタとして「Born Bad Vol.4」で知りました。そのB面が「I Don’t Need You No More」でこれは完全にガレージ・パンク。これも「Highs In The Mid Sixties Volume 20」で知ったので個人的な認識としてはガレージです。全体的に暗めのインストが多くサーフ・バンドのイメージは薄いです。
オレンジ・カウンティ、バルボアのランデヴー・ボールルームはディック・デイルがメインで出演していたダンスフロアーですが、ディック・デイルの後を継いでハウスバンドとなったのがリズム・ロッカーズです。「Rendezvous Stomp」はディック・デイルのラフなサーフ・インスト。ローカルで活動していたノー・ヒット・バンドですがアルバムはちょっとR&Bよりのナイスなサーフ・アルバムです。
トライアンフス「Surfside Date」は「Back From The Grave Vol.2」で日の目を浴びたサーフ・ガレージ・キラーですが、ウィスコンシンのティーン・バンドがサーフィン・ブームで当てようとしたビジネスマンの言いなりで録音した曲。当時は全く売れずビジネスマンの経営するピザ屋で配られたそう。
「Surfin’ Hootenanny」はリー・ヘイゼルウッドがデュアン・エディのために作ったがヘイゼルウッドがエディのマネージャーを降りたためデュアンのギタリスト、アル・ケイシーに丸投げしたもの。全米48位となっています。こちらの2曲はオールデイズから「ワイルド・ティーンエイジ・サーフ・パーティ」として発売されております。
いかがでしたか?今夜のKenrocks Nite ver2?ゲストにお馴染みのジミー益子さんとレーベル担当者、増田さんの二人においでいただき、エレキブームのあれこれを日本やアメリカを中心にレクチャーしてもらいました。来月のファントム・サーファーズの来日交えてノブちゃん主催のイベントも大いに楽しみです!!エノッキーにも会いたいなー。今夜はこの辺で。お相手は大貫憲章とはせはじむでした!ではまた来週!ADIOS AMIGOS!!!