Blog by 大貫憲章

冬の気配 Donovanの「魔女の季節」

 遅ればせながら、今年も宜しくお願いします。
あんまり、記事と言うか、コメントしないので、はせくんから「月刊 大貫憲章」ですか?なんて揶揄されてますが、確かにもうちょっと間隔ショートで行こうかと、今年は思ってます。

 ただ、言い訳になるかもですが、ぼくの場合、はせくんとは違い、ほぼ純粋に音楽ネタだけに限定してここに書いているので、そのネタを探すのにいささか手間取るんですよね。

 さて、今日は、このところの東京での急激な寒さの到来(もっとも、西日本や日本海側では、大雪で大変なことになってるみたいですが)で、正月に風邪で寝込んで、ロクな新年の迎え方をしていなかったのに、また、この寒さで風邪になんかなったら目も当てられない、という季節の中、でも冬の空気の中で聴くと、より一層曲の魅力が増すような感覚になるという、自分なりの思い込み、妄想をかきたてる、そんな曲を1曲ご紹介しようかと。

 季節で聴く音楽が変ることはよくありますし、実際、業界的にも、シーズンで曲やアーティストの使い分けをすることは普通な感覚ですよね。レゲエやチューブは「夏」、とかいう感じです。

 洋楽ロックの場合、そこまでハッキリ区分けしてはいないですが、今日ここに紹介する未だに現役でもある、イギリスのミュージシャン、かつて60年代には「イギリスのディラン」とまで言われ、その後、サイケデリックの時代には、いち早く「アシッド・フォーク」の先駆者として注目され、「サイケデリア」を歌う吟遊詩人などとモテはやされたフォーク・シンガー、Donovanの66年のベストセラー『Sunshine Superman』に収録されていたナンバー「魔女の季節-Season Of TheWitch」を聴いてもらいます。

 オルガンはこの時期の彼のセッションによく参加していた、後のLED ZEPPELINのポール・ジョーンズかと思われます。実際の話、このドノヴァンのセッションで仲良くなったジョーンズやギターのジミー・ペイジは、ツェッペリンのアイデアをすでに練り上げていたということです。

 では、聴いてみて下さい。多くの人たちがカバーすることになったドノヴァンの「最初のサイケ・ソング」と言われたナンバー「魔女の季節/Season Of The Witch」。